住宅ローン控除を受けるためには、確定申告をする必要があります。いかにも面倒くさそうな確定申告ですが、インターネット上でe-Taxから行えば待ち時間も無く、自分の好きな時間帯に申告書作成・提出ができるので非常に便利です。
そのe-Taxを使用するためにはいくつか事前準備が必要です。その一つに電子証明書の取得があります。電子証明書の取得自体は役所に行って手続きをする必要があります(私の場合は、仙台市の青葉区役所に行きます)。
ここでは、この取得した電子証明書を確認する方法について記載します。e-Taxで確定申告する際に、必要な操作になります。
事前条件
まず初めに前提条件があります。それは電子証明書を1度でも取得済み、ということです。
e-Taxで確定申告をする際に準備するものの一つに 「個人番号カード(ICカード)または住民基本台帳カード」があります。まずはこのカードを発行する必要があります。そしてカードが発行されたら今度は電子証明書を取得する必要があります。
電子証明書を発行してもらうためには、お近くの役所に行き手続きをする必要があります(ちょっと面倒ですが仕方ありません。)
※準備するものは以下の記事にも記載しています。
参考記事 ≫ 住宅ローン控除は絶対にe-Taxが便利!確定申告で準備すべきもの(個人番号カード・基本台帳カード電子証明書の期限は大丈夫?)
以降の文章については、ここに記載したICカードの発行とそのICカードへの電子証明書発行が、既に済んでいる人向けの内容となります。
電子証明書の有効期限の確認
前述の通りe-Taxで確定申告をするためには電子証明書を発行してもらう必要があります。この電子証明書には有効期限があります。
関連サイト ≫ 電子証明書の有効期間と失効 : 公的個人認証サービス ポータルサイト
一度電子証明書を発行すれば数年間は問題ありませんが、数年後にいざe-Taxで確定申告しようとした際に「あれ?電子証明書の有効期限大丈夫だっけ??」という状況になりかねません。そんな場合に電子証明書の有効期限を確認したくなります。
では実際に有効期限を確認していきます。
ICカードリーダの準備
ICカードをパソコンにつないで読み取るために、ICカードの読み取り機が必要となります。こちらのSONYのRC-S380が対応しています(ICカードリーダーは他にも沢山の機種が発売されています)。
※例年、確定申告時期が近づくと在庫切れもありますので、準備はお早めに。
【2017.12月 追記】このICカードリーダは、個人番号カード(マイナンバーカード)にも対応していることを確認済みです(実際に私自身で試してみました)。
ICカードリーダはパソコンに接続すれば、基本的には自動でドライバをインストールしてくれます(特になにかする必要はありません)。
ICカードリーダライタはPCに接続したままにします。
利用者クライアントソフトのダウンロード
関連サイト ≫ 利用者クライアントソフトのダウンロード : 公的個人認証サービス ポータルサイト
こちらの公的個人認証サービスポータルサイトにアクセスし、ソフトをダウンロードする必要があります。
リンク先の以下のボタンより、お使いの環境に合わせてソフトをダウンロードします。
さらにその先より、お使いのパソコンのOSに合った、リンクをクリックしソフトをダウンロードとなります。(わたしはWindows10を使用していますので、赤枠をクリックしダウンロードしています。)
すると以下のように、ダウンロード先に指定したフォルダに「JPKIAppli-03-00.exe」のようなファイルが保存されます。
利用者クライアントソフトのインストール
先ほどのexeファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。基本的にインストールは画面に従って実行するのみで大丈夫です。
次へ
はい
OK
以上でインストールは完了です。
ICカードリーダライタの設定を行う
ソフトのインストールが完了すると、以下のような「公的個人認証サービス」というソフトが追加されます。
その中より「ICカードリーダライタ設定」をクリックします。
すると以下のような画面が表示されます。使用するICカードリーダライタによるかもしれませんが、代表的な「SONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi(パソリ) USB対応 RC-S380」等を使用している場合は、以下のPC/SC対応の欄にチェックを入れてお使いのICカードリーダの名前が表示されていることを確認し、「設定」をクリックします。
すると「ICカードリーダライタの設定が変更されました。」と表示され完了します。
※ICカードリーダライタの設定がうまくいかない場合はこちらの記事を確認してみてください。
参考記事 ≫ 電子証明書の有効期限確認 「R/Wのタイプが不明です」が出た時の対処法 - e-Taxで確定申告
ICカードリーダライタでICカードが正しく読みているかを確認する
ICカードリーダライタの設定が完了したら、今度はICカード(個人番号カードや住民基本台帳カード)が正しく読み込めるかを確認しましょう。
今度は「JPKI利用者ソフト」をクリックして起動します。
すると以下のような画面が表示されます。次に右側の「動作確認(s)」をクリックします。
すると以下の画面が表示されますので、「実行(E)」をクリックします。
すると以下のような動作確認結果が表示されます。OK表示がされていることを確認し、動作確認は完了です。
電子証明書の有効期限を確認する
これでようやく電子証明書の有効期限が確認できます。こんどは下の画面で「自分の証明書(U)」をクリックします。
するとパスワードを聞かれますので入力します。(電子証明書を役所で発行してもらった時に設定したパスワードになります。確定申告関連でいろいろなパスワードがでてきますので自分の中でごちゃごちゃにしないようにしっかりと整理しておきましょう)
「署名用電子証明書」は英数字6桁~16桁のパスワードが必要です。「利用者証明用電子証明書」は数字4桁のパスワードとなります。
パスワードを入力すると、以下のような証明書表示の画面になります。記載情報の内容を確認し、右下の「有効性確認(V)」をクリックします。
再度パスワードを求められますので入力します。
以下のように結果が表示されます。
ここで有効になっていれば、この電子証明書はまだ使用可能となります(この電子証明書を使用して確定申告ができる)。
※ちなみに確認結果は以下のように分類されています。
「有効」以外は基本的にその電子証明書は使用できない可能性があるので、再度、役所にいき電子証明書を発行してもらいましょう。
さいごに
以上が、電子証明書の有効期限を確認する方法です。ICカードリーダライタの設定などもありますので、確定申告前に一度実施しちゃんとICカードリーダライタが使用できることの確認も含めやってみることをオススメします。
また電子証明書の有効期限が切れているような場合は、電子証明書の取得をしましょう(そうしないとe-Taxでの確定申告ができません)。
e-Taxで確定申告しようとして直前でできない!とならないように事前準備をしっかりとしておきましょう。
☆確定申告の前に、利用者識別番号を取得する必要があります。
参考記事 ≫ 開始届出書の提出・利用者識別番号をオンラインで取得する方法 - 住宅ローン控除(e-Taxで待たずに確定申告)